エリヤフ ゴールドラット博士

刊行順に
①ザ・ゴール 読了
②ザ・ゴール2 読了
③チェンジザル-ル 読了
④クリティカルチェーン 読了
⑤ザ・チョイス 読了
⑥クリスタルボール 読了

日本語訳を2001年まで許さなかったというのも、
盛ってるかもしれないが本当かもと思う。

サクサク読める(完全に理解しようとするともっと時間はかかるかも)
特に①は分厚いけどサクサク。
これは買っても損はないと思える。
この分厚い本こそ電子書籍の出番では。
本が1冊で1600円 6冊買っても9600円。
手元において実践したいし読み返したい。

そして自分の会社が駄目になる例をことごとく満たしており、
ちょっと凹みはする。
おそらくうちの会社はコストワールド、部分最適化の檻の中っぽい。
そして部分最適化(限られたそこだけでの効率を求める)になりやすいこともわかる。
その部分だけ考えればいいから結局は楽なのだと思う。
まずこの考え方を変える必要がある。
博士の言を見ると、日本人は確かに部分最適化にかけては世界一かもしれない。
だから全体最適(言葉間違ってるかも)という考え方を習得されると手を付けられない状態になるのではと恐れていたらしい。
実際はそうではなかったぽい(日本人の研究者もいるから優良と言われるところはやってる?)
部分最適が得意だからこそ、そこに嵌ってしまったのかもしれない。
しかし、今の経営する人がまだその考えのままなのだろうか?とも思う。

改善プロセスを理論化、実践できるようにする
工場の中だけ通じる話で納めずに、それをもっと大きな視点にも広げていく。
ex.会社の工場を1つの鎖で見る→会社全体を1つの鎖で見る→会社同士の集合を1つの鎖とみる。(チェンジザルール)
大本となる思考法を重視している。
その基本、考え方の基となる考え方。

改善方法やマニュアルだけを手に入れる話ではなく、
その改善やマニュアルを作っていく考え方を実践できるステップにまで落とし込む。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%B6%E7%B4%84%E6%9D%A1%E4%BB%B6%E3%81%AE%E7%90%86%E8%AB%96


①ザ ゴール
工場長が工場を立て直す(利益を生む金の卵にする)
何を変えるか(変える場所を見つけるWhere)、何に変えるか(どんな形にWhat)、どうやって変えるか(how)

②ザ ゴール2
①の続編。主人公がいろんな分野の会社を立て直す。
雲、思考方法
→この思考法をみにつけたい、実践できるようにしたい。

③チェンジザルール
企業が成長し続けるためにどうするか社長達が考える

ツールだけ変わっても考え方(ルール)を変えなければその利益を十分に享受できない
そして考え方を変えるのは簡単なことではないが変えなければ生き残れない。
会社の工場を1つの鎖で見る→会社全体を1つの鎖で見る→会社同士の集合を1つの鎖とみる。
ドル・dayやスループット・dayの話最後の方で出てくる

④クリティカルチェーン
MBAを教える講師が終身教授になるために
本当に役に立つ授業を模索
②にでてくる会社は超優良企業に、そしてドンが副社長として登場でニヤリとする。

コストワールド、スループットワールドという講演
鎖としてとらえる考え方(わかりやすい例として)

プロジェクトの進め方 日程
バッファ(余裕)を設ける位置はどこか、
何をチェックすればプロジェクト進捗が本当に管理できるのか
最後は投資に対する評価はどのような指標が判断するのに使えるのか

Flushフラッシュ 洗い流す
投資額だけではなく、回収までの時間も一緒に考えることができる。
100万円の投資で1つは3か月後に50万で4か月後に60万、
もう一つは5か月後に130万 じゃあどっちを選ぶかという感じ。
お金×日数で判断する
2つの次元を掛け合わせて指標にする
2ドル投資→11日たったら 22 ドル・day (2ドルが11日間拘束されている)
11日目に3ドル追加投資→22+3=25ドル・day
12日目に5ドル戻ってきた→12日目分は0ドル・dayだが、残り25ドル・day分は残る。
→これ以降投資は増えないが、戻ってきた分はどう考えるのか?
わかった。戻ってきた日は1日なので、
13日目0ドル戻ってきたなら残りは25ドル・dayのまま、
14日目に3ドル収入あったら3ドル×1日分=3ドル・dayが引かれて25-3=22ドル・dayの残り
→これが0になってそこから初めて利益と考える?

ちなみに12日目に1ドル戻ってきた場合、4ドルは投資のままなので
12日目は25+4=29ドル・day残って、13日目以降投資分が回収されないと
4ドルは投資のままなので回収までは加算され続ける。33ドル・day→37ドル・day

http://daily-learning.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-04c3.html

⑤ザ・チョイス
TOCの考え方、というよりも、ゴールドラット博士の考え方の根本を対話とレポート形式で説明している。
曰くこれが集大成でありずっと読まれてほしいと願う本とのこと。
思考法、考え方の根幹を説明している。
これが一番重要。
一通り読んだ後でこれを読んで再度シリーズを読み直すとより理解が深まると思う。

⑥クリスタルボール
小売業に当てはめた場合のストーリー。
主人公は社長娘の夫だが、特別扱いせずに下っ端からやりたいという考えの持ち主。
トラブル対応が思わぬ効果を生み、それをたまたまとは思わずに掘り下げていってポイントを見つける、そしてさらに発展させる。
最後はある人物が大きな発展(未来を見据えた)への後押しをする。
逆に他社よりアドバンテージを得た後でそこを守ろうとすると、いずれは他社に追いつかれて再度同じ競争状態か、さらに追い抜かれる危険性を示す。
何でも拡大!という話ではなく絶対に他社が追いつけない状態にまで飛躍(まさにジャンプだ)ことが重要。
何だかんだで面白いのでサクサク読める。


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